はじめに
高校生や浪人生は、予備校選びに悩むことでしょう。
予備校によって、様々なカリキュラムが用意されているので、自分にあったカリキュラムを用意している予備校を探すことが大切です。
ここでは、予備校にはどのようなカリキュラムが存在するのかをご説明したいと思います。
予備校にはカリキュラムが用意されている
予備校には、いくつかの授業形態がありますが、集団授業の予備校の場合は、年間を通してのカリキュラムが用意されていることがほとんどです。
レベルにあったクラスがあり、基礎クラスから一般クラス、選抜クラスなどがあります。
選抜クラスは国公立の難関校や、私立最難関校などを受験する生徒向けとなっています。
どのクラスもまずは基礎学力を固め、その後にクラスに応じたテキストや模擬テスト、小テストなどが行われています。
選抜クラスだからといって、むやみやたらに難しい問題だけを解かせるのではなく、積み上げ式で、受験間近の3年生になれば、応用問題や発展問題を演習させることで、本番に慣れさせるよう、独自のカリキュラムを持っている予備校がほとんどです。
いつから予備校に通うべきか
いつから予備校に通えば、自分の行きたい大学に合格できるのでしょうか。もちろん、高校に入学してすぐに通う人もいれば、高校2年生くらいから通いだす人もいますので、一概にいつから通った方が良いかと言えませんが、「志望校に合格するための偏差値が、著しく不足している」と感じた場合に予備校のお世話になる方が、後々の受験勉強が楽になるでしょう。
現役高校生の場合
現役の高校生の場合、高校1年から予備校に通う生徒の割合は、なんと35%を超えています。進学校の場合、高校に入学した途端に行きたい大学を調査されることもあります。進学校の生徒の大半は、高校3年間をほぼ受験勉強のために費やすといっても過言ではないので、学校の授業と並行して、予備校で先取り学習をしたり、復習することで遅れを取らないようにしているのではないでしょうか。
浪人生の場合
では、浪人生の場合はどのようなカリキュラムになっているのでしょうか。大手の河合塾では、志望校別にカリキュラムが決まっています。これは現役高校生とあまり大佐はありませんが、浪人生の場合は、一度志望校に不合格になってしまっているので、より厳密なスケジュールになっています。
朝から晩まで授業がみっちりの場合もありますが、理系や国公立難関大学、私立難関理系などによって、若干の差があります。
だいたい、朝の9時頃から授業がスタートし、昼休みを挟んで夕方もしくは夜まで授業が詰まっています。
浪人生の場合は、高校生と違って学校生活がないため、不規則な生活にならないように、みっちりと授業が詰め込まれているのが特徴です。
志望校のレベルによってカリキュラムが違う
これは先にも述べましたが、志望校のレベルによって、カリキュラムは異なります。もちろん東大や京大などの最難関国立大学を目指すクラスは基礎よりも演習に力を入れていますし、使うテキストも異なります。
難関私立や国公立大学の場合
東京でいえば、難関私立大学は学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学が難関私立大学として挙げられます。関西圏では同志社大学、立命館大学、関西大学、関西学院大学などがあります国立大学で難関校といえば、神戸大学、東京工業大学、一橋大学、筑波大学などが難関です。最難関の国公立は、旧帝国大学で、最も難しいのは東京大学と京都大学です。
これらの大学を目指す生徒はまずクラス分けをされ、適したテキストを配布されます。難関私立の場合は、結構癖のある問題が課されますので、入試傾向に対応した授業を受けることになります。学校の教科書で出てこないようなマニアックな単語や知識を問われるので、高校2年の秋には知識の定着を図るよう繰り返し模試やテストが頻繁に課されるようになります。
最難関私立や医学部受験の場合
最難関私立大学は早慶上智が有名です。国公立でも旧帝国大学の医学部や、その他医学部受験生は、特別クラスが用意されます。
医学部の入試では、英語の長文の中に医学用語の英単語が出てきたりもしますので、医学部入試に特化した英文読解や、理系科目の強化が図られます。医学部受験は面接も課されますので、面接対策も必要です。
なぜ医師を志しているのか、どういう進路を進みたいのかを明確にするため、担任講師がしっかりとフォローしてくれる予備校で学ぶのが一番の選択肢です。
学校の授業と予備校の授業の違い
学校の授業は、文部科学省の定めによってカリキュラムが決まっていますが、学校の偏差値によっては、授業スピードの差が出てきます。
不本意にも進学校に行けなかった生徒は、学校の授業がつまらないと感じるかもしれません。予備校の授業は学校で習っている内容の応用や実践を目的としているので、学校の授業で遅れをとっている人にはなかなか辛いものがあります。
予備校の授業は、あくまで基礎固めから、入試を突破するための応用を目的としているので、予備校で出された課題をきちんとこなさなければ、単に通っているだけで力がつきません。
まとめ
予備校のカリキュラムはかなりぎっしり詰め込まれていますが、もし高校2年生の時点で外部模試でかなりの高得点を取っているのならば、高校1年生から通う必要はないでしょう。高校受験を意識しだす2年の夏ごろから通っても、十分合格できるだけの応用力があれば、不要な講座を受講せず、単科のみ選ぶのも良い手段だと思います。