はじめに
大学受験を控えた高校生や、浪人生は予備校に通うことを検討すると思います。受験産業が盛んになっている現在では、予備校の数も増えています。
予備校に通うことで、どんなメリットが得られるのか、またデメリットはどのようなものかをご紹介いたします。
予備校のメリット
予備校に通うことで、得られるメリットはたくさんあります。まず、予備校で勉強することで、何が変わるのでしょうか。
予備校で勉強するメリット
予備校で勉強するメリットとしては、以下のものがあります。
・ライバルができるので意欲が湧く
・自分の弱点を克服できる
・ハイレベルな授業を受けることで難関大学を目指せる
・生活にメリハリがつく
予備校によっては、クラス分けをしており、志望校のレベルなどによって受けられる授業が決まっています。特に医学部に特化したクラスや、最難関私立大学、東京大学や京都大学などのトップクラスの大学を受験予定の進学校生に向けたクラスが展開されています。
学校の中では成績が良くても、予備校に通うとさらに成績の良い生徒がたくさんいたりしますので、ライバルができます。
それにより、もっと受験勉強に力を入れなければという意識が芽生えるので、自宅で勉強するより張り合いが出ます。
分からない点があれば、講師に質問できるので、弱点克服にも役立ちます。
浪人生であれば、宅浪をすることでだらけてしまいがちですが、予備校に通うことで、規則正しい生活を続けられるので、通うメリットは大きいです。
予備校の自習室を使うことで勉強に集中できる
予備校には自習室が付いているところが多いです。私語厳禁であった理、厳しいルールがあるので、静かな環境で勉強したいという生徒にはありがたいでしょう。
図書館やカフェですと、誘惑に負けてしまいますし、何もない自習室で黙々と問題集を解いて、分からなかった部分を講師やチューターに質問することで、知識が定着します。
学校帰りから、授業開始まで時間が余っている場合、自習室を使うことで時間を有意義に使えます。
予備校のデメリット
良い面も多い予備校ですが、デメリットに感じられる部分もあります。では、予備校に通うことのデメリットはどのようなものなのでしょうか。
予備校は授業料が高い
予備校は授業料が高いため、家庭の経済的な状況で通いたくても通えないという場合があります。
また、子どもが年子などの場合は教育費もかさんでくるので、子ども全員を予備校に通わせるのは大変でしょう。
予備校は学年が上がるにつれて、授業料が上がるため、3年生になると全ての科目を受講した場合高額になります。
年間の授業料は、平均でおよそ50万円です。そこへ、夏期講習や投機講習を合わせると、合計で100万円近くになりますので、私立高校へ通っている場合はかなりの教育費が必要になります。
ですが、偏差値の高い高校の生徒の方が、予備校へ通っているという統計が出ています。その多くが私立の中高一貫校です。
予備校を使わずに志望校へ合格できるか
では、予備校を使わずに志望校へ合格できるのでしょうか。よほどセルフマネージメントがうまくない限り、自宅での受験勉強だけではなかなか勉強が捗らないと思います。
もちろん、予備校に通わずに難関大学に合格する生徒もいますが、大半の方はスケジュール管理がうまくいかず、ついつい自宅にあるパソコンやスマートフォンに気を取られて、受験勉強を怠ってしまうのではないでしょうか。
面倒見が良いとして、私立高校や中高一貫私立校へ進学させる保護者の方も多いですが、そもそも中高一貫私立校の場合は授業のスピードが早すぎで、付いていけない生徒が多く見られます。
・学校のカリキュラムが2年でほとんど終わってしまうので、復習をする時間がない
・課題が多すぎて、受験勉強に時間を割けない
・分からない点を聞きづらいだけでなく、成績下位の生徒は置いてけぼりにされる
といった問題があります。
そのような点から、進学校に通う生徒の方が、予備校に通っている傾向があります。
予備校によっては特待生制度がある
予備校に通いたいけれども、経済的な面からなかなか予備校に通う費用が捻出できないという家庭もあります。
そのような時に活用できるのが、特待生制度です。学校の成績や、模試の特典率で、上位の成績を収めている生徒には、特待生制度があるので、授業料がタダになったり、安くなるので、予備校に通うことを断念するのは勿体無いでしょう。
まずは通いたい予備校に、特待生制度があるかどうか問い合わせて見るのがベストです。
予備校に通うだけでは成績は上がらない
多くの受験生が勘違いしやすいのが、予備校に通っていれば、自然と学力が向上するという思い込みです。もちろん、予備校の授業は学校の授業よりもハイレベルで、授業の内容もとても濃いです。
ただ単に、授業を受けているだけでは、受け身になってしまいますので、予備校で配布されたテキストを、前もって予習して、授業中は分からない点にマークをして、授業が終わった後や、次の授業の日までに分からなかった点をまとめて講師に聞くと、勉強効率が上がります。
予備校の授業はあくまでサポートであって、自分の努力も相当必要です。
6 予備校をフル活用する
予備校には自習室や様々な赤本、参考書が用意されているので、自分の志望校の赤本を解いたり、レベルにあった参考書を借りて自習室で問題を解くことで、勉強効率が捗ります。
チューターがいる場合は、学校や予備校の授業で分からなかったことをすぐに質問できるので、チューター制度を活用することで予備校のフル活用ができるでしょう。
7 まとめ
予備校にはメリットだけでなく、デメリットもありますが、自分にあった予備校を選ぶことで、なるべくデメリットを避けることができます。
まずは見学や体験授業を通して、自分が学習しやすい環境を見つけることが大切です。