HOME > 質の良い勉強時間を確保しよう

はじめに

はじめに
学校の予習復習や、受験勉強は、どのような場所で行うのが適切なのでしょうか。そして、勉強時間はどれくらい必要なのか、ご説明したいと思います。
勉強は、ダラダラやるよりは効率よく行って、余った時間を有効活用する方が効率的です。
質の良い勉強時間の確保は、どうすれば良いのでしょうか。

勉強する場所はどこがいいか

勉強する場所はどこがいいか
勉強する場所も、質の良い勉強時間の確保に繋がります。学校、予備校の自習室、図書館、そして自宅や有料自習室などがありますが、どこが最適なのでしょうか。

学校で居残り勉強をする

勉強する場所にお金をかけたくない場合、学校の教室で居残り勉強を選ぶ人もいるでしょう。メリットは以下のものです。
・お金をかけずに済む
・教師が職員室に残っていれば、質問ができる
・自宅と違って誘惑が少ない

デメリットは以下のものです。
・下校時間が過ぎると、帰宅するように促される
・制服のままだとリラックスできないこともある
・部活動などの騒音が気になる

教室での居残りは、遠方から通っている生徒にはあまり向いていないと言えます。

予備校の自習室で勉強する

予備校に通っている場合は、併設された自習室で勉強することができます。学校帰りでも利用できますし、学校が長期休みの間は家から通って授業時間まで自習することができます。
予備校の自習室で勉強する際のメリットとは以下のものです。
・私語厳禁の場合が多いので静かな環境で勉強できる
・お金をかけずに済む
・分からないことがあれば、講師やチューターに質問できる

デメリットとして挙げられるのは、以下のものです。
・席が埋まっていることもある
・飲食厳禁の場合が多いので外食しなくてはならない

予備校の自習室は受験シーズンになると満席状態になることもありますが、静かな環境で勉強できるので、集中力が高まります。

図書館で勉強する

図書館で勉強する
図書館でも勉強できます。閉館日以外なら、夕方まで活用することができますし、環境的にも静かなので、自宅よりは捗るでしょう。
メリットとしては以下のものが挙げられます。
・静かな環境なので騒音に悩まされない
・無料で使用できる

デメリットとしては以下のものが挙げられます。
・閉館日は利用することができない
・案外机と椅子がセットになっているスペースが少ない

図書館によっては、自習スペースを設けているところもありますが、基本的には本を借りたり、読んだりするところなので、机が少ないと感じるかもしれません。

自宅で勉強する

自宅で勉強すれば、全くお金もかかりませんし、疲れたら休憩をすることも自由です。自宅で勉強するメリットは以下のものです。
・自宅なのでお金がかからない
・休憩時間を自由に取れる
・参考書を持ち歩かなくて良い

デメリットは以下のものです。
・誘惑が多いので気が散ってしまう
・休憩時間をついつい伸ばしてしまう
・分からないところをすぐに質問できない

自宅で効率よく勉強するためには、計画立てて勉強しなくてはなりません。質の良い勉強時間を確保するためには、休憩時間にどうしても眠くなった場合「マイクロスリープ」を取り入れると良いでしょう。
20分ほど仮眠することで、眠気がなくなり、スッキリとした状態で勉強に挑めます。自宅なら仮眠をすることも可能です。

有料自習室で勉強する

最近は、コワーキングスペースという場所が増えています。フリーランスの人が、仕事をする場所でもありますが、勉強する場所として活用している人もいます。3時間で500円や、1日で1,000円などの設定なので、勉強したい時間分だけお金を払って使うことができます。
有料自習室を使うメリットは以下のものです。
・お金を払った分だけ勉強しようという意欲が湧く
・人に見られている感があるので、寝たりすることができない
・静かな環境で勉強できる

デメリットは以下のものです。
・使うごとにお金を払わなければならないので、お金がかかってしまう
・教師などに質問できる環境ではない
・都市部にあるので地方の生徒は利用しにくい

決まった時間だけペース配分を考えて勉強できるのが、有料自習室を利用することのメリットです。

1日に必要な勉強時間はどのくらいか

では、質の良い勉強時間を確保するためには、どのようなことをすれば良いのでしょうか。また、1日にどれくらいの勉強時間を確保しなくてはならないのか、ご説明致します。

高校1年生の場合

高校1年生の場合
高校1年生の場合は、まずは学校の授業について行くことを前提とするべきです。先取り学習も大切ですが、習ったことを確実に理解するために、1日の勉強時間は復習に2時間、予習に1時間程度は確保しておくようにしましょう。暗記系科目より、数学や英語などの積立て式の科目を重点的に勉強することが大切です。
質を高めるために、帰宅してからすぐに復習、夕飯などを済ませたら予習という風に、時間を区切るとメリハリがつきます。

高校2年生の場合

高校2年生になると、進学校では受験を意識し出します。また、文理選択もこの時期なので、受験に必要な科目を重点的に勉強しなくてはなりません。必要な勉強時間は、復習に1.5時間から2時間、予習に1時間、それ以外に問題集や予備校の課題などに2時間程度かけることが大切です。この時期にしっかり勉強しておけば、3年生になって慌てて勉強しなくても済みます。
平日は予習復習、週末は問題集や課題などに割くことで、無駄なく質の良い勉強時間が確保できます。

高校3年生の場合

高校3年生になると、学校によっては教科書の内容を全て終わらせて演習メインの授業になることもあります。
そのため、勉強時間の大半は過去問や問題集を解くことに使えます。そのため、予習や復習にかける時間は2年生の頃より減るでしょう。受験に特化した勉強をするなら、センター試験の問題などを使って、時間を測って解いてみるなど、実践的な方法が望ましいです。質の良い勉強時間を確保するために、問題集でも同じように時間を測って解いて見ることで、わかるところから解いていくくせがつくようになります。

隙間時間を活用して勉強する

質の良い勉強時間を確保するためには、移動中なども活用することが大切です。何より、時間が決まっているので、「その時間内にやらなくてはいけない」という意識が芽生えるからです。

電車通学などの場合単語帳やアプリで勉強できる

電車で通学している場合は、学校の最寄りの駅まで単語帳やアプリを使って英単語や古典語を覚えることができます。
1時間の通学時間だと、往復で2時間かかるので、せっかくの空いた時間を活用しない手はありません。
暗記科目などは単語帳やアプリで覚えて、帰宅してから確認のため自分でテストをして見ると、効率よく質の高い勉強時間の確保に繋がります。

自宅で夕飯やお風呂の順番を待っている時間も活用する

自宅で夕飯が出来るのを待っていたり、お風呂の順番を待っていたりする時は暇かもしれません。ですが、その待機時間も有効活用して、「夕飯までに数学の過去問を10題解く」など決めておくと、集中して取り組めます。

勉強は量より質が大切

質の良い勉強とは、結局時間よりもどれだけ集中できたかということになりますので、だらだらと勉強をするよりも、場所を選んで、時間を測って問題を解いたり、隙間時間を活用することで確保できます。
途中で適度な休憩を挟むことで、リフレッシュできますので、思考が鈍った時は一旦勉強をやめて、休憩することも大切です。

まとめ

質の良い勉強時間の確保には、場所選びと隙間時間の有効活用、そして学年に応じた勉強時間の割り振りを計画立てて行うことが必要です。
単に教科書を読んだり、問題を解くのではなく、「いつまでに何を完成させるか」という目的意識を持つべきです。
e-予備校ガイド